第6回日本医療バランストスコアカード研究学会学術総会を開催するにあたり


学術総会会長 田中延善
(福井県済生会病院 院長代理)
学術総会会長 田中延善


第6回日本医療バランストスコアカード(
BSC)研究学会学術総会の会長を拝命し、福井の地でお世話させて頂けることを大変に光栄に存じております。

 病院のあり方が大きな転換期を迎えております。大きな流れは、医療の質の向上、医療安全、さらに医療経営の改善へと向かっています。これらの変革のために、戦略的マネージメントツールであるBSCが医療界においても導入されつつありますが、その導入はその緒に就いたばかりであり、さらなる研究が望まれます。

今回の学術総会のテーマは、「選ばれる病院を目指して」〜ES・CSのさらなる向上〜 としました。CSの高い病院が、患者や地域医療から選ばれる病院となり得るでしょう。CSの高い病院になるには、どのように変わらなければならないのでしょうか。病院が変わっていくことがESの向上に繋がらなければなりません。さらに、病院スタッフの満足度が、病院を変える原動力になると考えます。病院を変えるとの観点から、BSCの導入法を考えて行きたいと思います。

今回の学術総会特別講演は、大竹先生(リコー経営企画部部長)をお招き致しました。これまでBSC導入について先進的に取り組んでこられた企業での経験からBSCについてお話して頂けるものと思います。シンポジウム「選ばれる病院を目指して」におけるシンポジストは指定とさせて頂きました。一般演題につきましては、会員の皆様からの沢山の応募をお願い申し上げます。

福井は越前ガニと暮らしやすさ日本一で有名です。開催日の季節は、晩秋から冬へかけて寒い中にも温暖な気候です。晩秋の爽やかな中、皆様の学会への参加をお待ち申しあげております。
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